暑い夏の日、縁側では子どもたちがスイカにかぶりつき、どこまで種を飛ばせるかを競いあう。
そんな昔ながらの光景も、今ではすっかりみられなくなりました。
現代では、冬の寒さを嫌って暖かい家を求める人が多く、昔の家のような夏の涼しさや、暑さによるリスク軽減を重要視する人はごく少数。
建てる側も、気密性や断熱性の重要性だけを説き、本当の意味でのエコな家づくりに取り組む住宅会社は少ないのが現状です。
深い軒で日差しを遮り、大きな窓やふすまを開ければ、涼しい風が家中を通り抜けてゆく。古くからある日本家屋は高温多湿な日本の気候に合わせ、そのようにつくられてきました。
無垢材や漆喰、畳、土壁といった自然素材も、調湿作用によって夏の蒸し暑さを和らげ、室内に自然な涼しさをつくり出してくれたものです。
戦後、日本では技術の発展とともに、安価で大量生産が可能なビニルクロスや合板のフローリングといった『新建材』が普及しました。
しかし、人工的につくりだされた新建材では、昔の家のような自然な涼しさをつくりだすことはできません。
つかした建築では、より快適な空間づくりと熱中症リスク軽減のため、素材の特性を活かした、“夏の暑さを緩和する家づくり”をしています。
たとえば、先に挙げた無垢材や漆喰のほか、断熱材には『木質繊維断熱材』を使用。
『木質繊維断熱材』は木の繊維を圧縮させたもので、比熱容量が大きいため夏の日差しを吸収しにくく、外気の影響を受けにくいのが特長です。
加えて、その透湿性や調湿作用によって室内の湿度を安定的に保ち、体感温度の上昇を抑えます。
このようにして『木質繊維断熱材』を使った家では、夏の暑さを和らげた心地よい空間が生まれるのです。
冬だけでなく、夏も快適。夏の暑さから、家も体も守ってくれる優しい住まいづくりなら、つかした建築にご相談ください。