多くの人は、家づくりと並行して家具の新調を検討されると思います。
家が新しくなると、今まで使っていた家具のテイストが合わなくなるとか、古い家具が悪目立ちしてしまうというのは、よくあることですから。
つかした建築では、テレビボードやキッチンボードなどの収納家具は購入せずに、オーダーメイドで造作することをおすすめしています。
造作家具というのは、いわゆる造り付け家具のこと。
既製品にはない機能性やデザイン性があり、一度知ってしまうと、二度と置き家具には戻れなくなってしまいます。
造作家具の魅力というと、まず自由度の高さが挙げられます。
既成の家具はサイズが決まっていますから、置きたい場所のサイズを測って、少しでも近い大きさのものを選ぶことになりますが、造作なら数センチ単位でサイズを指定できます。
だから、スペースにムダが生まれない。
当社では造作家具をオーダーする際、お客さまご自身で設計図を描いてもらいます。
設計図といっても難しいものではなく、家具の全体像が分かるようなスケッチに、高さや奥行きなどの寸法を入れたものでOK。
だけど、皆さんかなり力を入れて描いてきてくれます。
なかには、木工屋さんに渡せばそのまま設計図として使えそうな、本格的な絵を描いてきてくれる方も。
とくにキッチンの背面収納などは、奥さまのこだわりが強く反映されますね。
つかした建築が造作家具をおすすめする、もうひとつの理由。
それは、家具と内装を同じテイストで統一できるという点。
家具は、洋服を試着するように「試しに部屋に置いてみよう」ということができません。
思い切って買ったはいいけれど、いざ置いてみると微妙に色味やデザインが合わず、ちぐはぐな印象になってしまったという経験、ありませんか?
その点、造作家具なら、まずハズレがありません。
無垢の床や天井に、無垢の建具、無垢の家具。フルオーダーなので材種や色はもちろん、木目の流れも含めて内装との調和を図ることができます。
造作家具は大工がつくるものと思っている方もいらっしゃいますが、建具や家具は基本的に木工職人さんがつくります。
私たちも家具をつくろうと思えばつくれますが、やはり細かい部分の納まりや仕上がりの美しさは、長年、木工に携わってきたプロには及びません。
家は、家づくりのプロが。
家具は、家具づくりのプロが。
「餅は餅屋」とはよくいったもので、何事も”その道のプロ”にまかせるのが最善だと考えています。
家族みんなで考えた、造作家具。
これらの家具もデザインの一部として、家への愛着をより深めてくれるのではないでしょうか。