ご家族みんなが健康に過ごせるよう、つかした建築では北海道の無垢床やスイスの漆喰、ドイツ・リボス社の塗料や屋久島の杉板など、日本国内にとどまらず、海外製品も含めて妥協なく素材を探し求めています。
素材選びの条件は、完全無添加の100%自然素材であること。
なかでも『スイス漆喰』は、内外装を問わず壁材として使用している、つかした建築の家の“顔”ともいえる素材です。
漆喰は消石灰を主原料とする塗り壁材で、石灰石を焼いて水を加えた消石灰に、つなぎ材を混ぜたもの。
乾燥した状態で、上塗り用なら漆喰の重量の半分以上、中塗り用では漆喰の重量の30%以上の消石灰を含んだものが『漆喰』と定義されます。
しかし、実際には原材料を公開していないメーカーがほとんどで、つなぎ剤として化学接着剤であるボンドや化学繊維が含まれている商品も少なくありません。
その点、つかした建築で採用しているスイス漆喰は、使用成分がすべて明らかにされているため、信頼性も十分。
ヨーロッパの厳しい安全基準をクリアした世界でも名高い一品で、シックハウス症候群の危険性を排除できるだけでなく、優れた調湿効果で気持ちのよい空気環境をつくり出します。
素材選びの理想としては、まずカタログなどで成分について知り、それから現地へ足を運んで実際の製造工程を見学する。そしてそこで、素材をつくる人たちと触れ合うこと。
天然100%のよい素材は、探せばいくらでもあるでしょう。
だからこそ、現地を訪れてつくり手と話をすることが最終的な決め手になると、私たちは考えています。
たとえば、無垢の床材。
北海道まで足を運んで、素材に触れ、素材をつくる人たちの話を聞いて感じたのは、
「自分と同じ想いを持つ人たちがつくったこの素材なら、本当によい家を建てることができるのではないか」
ということでした。
スイスへ行こうと思うと1週間は仕事を休まなければならないので、漆喰の製造現場はまだ見ていませんが、社員に現場をまかせられるようになったら、足を運んでみたいなと思っています。
家を建てるときには、デザインや性能・価格などで住宅会社を比較するのが一般的ですが、最終的には“建てる人”で会社を選んだという方も少なくないでしょう。
それと同じように、つかした建築では素材ひとつ選ぶにしても『つくる人の想い』を大切にしています。
同じ想いを持った者同士、理想やこだわりを共有し、自分らしい最高の家づくりを実現できるといいですね。