最近、『家』と『庭』のつながりについて思いを巡らせることがあります。
これまで、つかした建築では自然素材をふんだんに使った家、自然の景観に溶け込む家を手がけてきましたが、自分たちがつくるのはあくまでも『家』であり、『庭』に関しては“そのあと”のこと、つまり領域外であると考えていました。
しかし、自然に恵まれた長浜とはいえ、その家での暮らしを思い描いてみたとき、やはり物足りなさを感じることがあるのです。
リビングの掃き出し窓から外を眺めたとき、玄関のドアを開けて外へ出たとき、そこにちょっとした草木があったら?
1年をとおして美しい緑の葉が茂るオリーブ。
春になると、小さな白い花が寄り添うように咲くアオダモ。
秋を彩るイロハモミジ。
冬に赤い実をつけるソヨゴなら、風にそよぐ葉音まで楽しめます。
こうして、窓の外に四季の移ろいを身近に感じることで、日々の暮らしはより豊かさを増すのではないでしょうか。
長浜は比較的広い土地が多く、車2~3台分の駐車スペースを確保しても、庭をつくるだけの余裕があります。
せっかくの広い敷地が全面コンクリート敷きでは、ちょっと味気ないですよね。
むしろ土や砂利敷きに植栽をした方が、雰囲気はよくなるかもしれません。
さらに、植栽することによって外構費のコストダウンにつながることも。
先に述べたように、コンクリート敷きをやめて土のまま植栽をして趣を出すのもそのひとつ。
塀とフェンスでぐるっと家を囲むのをやめて、リビングの掃き出し窓の前に目隠し用の木を植えてみるのもいいですね。
シンプルで洗練されたデザインの家。そして、伸びやかに枝葉を広げる植栽。
互いに調和し、引き立て合う環境は、見た目の美しさと心の豊かさ、そして家族の笑顔を生み出します。
今後つかした建築では、植栽のプロである造園会社のデザイナーと協力し、毎日の暮らしを彩る魅力的な庭を、お住まいとあわせてご提案してまいります。
どうぞご期待ください。