この30年ほどの間に、喘息の治療法は大きく変わりました。
以前は、発作が起きたときにだけ気管支拡張薬を使用する対処療法が一般的でしたが、1990年代に入ると吸入ステロイド薬が普及しはじめ、発作を起こさないようにする“長期的な治療(経過観察)”が取り入れられるように。
アトピーも同じく、以前はステロイドや抗ヒスタミン薬による対処療法が主流でしたが、近年では炎症(かゆみ)を発生させない新薬が登場。
アレルゲンの除去や日々のスキンケアによって症状が出ないようコントロールする治療法が主流となっています。
そして、アレルギー疾患を“コントロールする”という意味では、居住環境を見直してみることも大切だと、私たちは考えています。
健康な人は「そんなことで」と思うかもしれません。
しかし、喘息やアトピーなどのアレルギー疾患を持つ人にとっては、ちょっとした環境の悪化が深刻な事態を引き起こすのです。
建材や家具に含まれる化学物質が原因で、頭痛や吐き気・目がチカチカするなどの症状が引き起こされることを『シックハウス症候群』といいますが、平成15年(2003年)7月の改正建築基準法でシックハウス対策に関する規定が加わりました。
そのため、「最近の家ではシックハウスが起こらない」と言う人もいますが、規制されたからといって、シックハウスを完全に回避できるわけではありません。
それでは、“アレルギーが起こりにくい家”とは、どんな家なのでしょうか?
いわゆる『健康住宅』では、ホルムアルデヒドなどの有害物質をほとんど含まない自然素材を使用することでシックハウスの原因となる化学物質を排除し、空気をキレイにします。
さらに、自然素材のもつ調湿効果がカビやダニの発生しにくい環境をつくり出してくれるので、アレルギーの発症が抑えられ、安定した健康状態を保ちやすくなります。
つかした建築の家も、それと同じ。
独自の工法『BAREair』(ベアエア)によって、アレルギー疾患のない健康によい家を実現しています。
次回、つかした建築独自の工法『BAREair』について、くわしく説明させていただきます。