今年の夏もぐったりとするような暑さが続きましたが、皆さん体調にお変わりありませんか?
平年より暑くなるといわれた、2023年の夏。酷暑となったのは、ここ日本だけではありません。
世界の平均気温は、7月時点で観測史上最高を更新。この暑さは、地球上で12万年ぶりとも言われるほど。
これから、さらなる気温上昇が見込まれる今の時代、家を建てるなら「夏涼しく過ごせること」にも目を向けてみてください。
日本では、高気密高断熱であれば「1年中快適」と考える方も少なくありません。
高気密高断熱なら外気温の影響を受けにくく、冷暖房の効きもよくなりますから、それは間違いではありません。
しかし、もっと広い視点で『省エネ』を考えてみると、どうでしょう。冷暖房設備に頼りきった生活では、本当の意味での『省エネ』とはいえません。
『省エネ』というと、日本では「電気代を安くすること」に目がいきがちです。
一方、ヨーロッパの国の人々は環境意識が高く、そういった国民意識が『省エネ』の考え方や家づくりにも影響を及ぼしています。
そんな省エネ先進国ヨーロッパで求められるのは、冷暖房機器に依存しない家づくり。
当社で採用している『パッシブデザイン』も、発祥はヨーロッパ・ドイツです。
高気密高断熱に加え、軒や庇が刺すような夏の日差しを遮り、さわかな風がに通り抜けて暑さを緩和する。それが、『パッシブデザイン』です。
さらにヨーロッパでは、日本の現代住宅のような新建材ではなく、自然素材で家がつくられています。
これも、ヨーロッパの家が夏涼しい理由のひとつです。
つかした建築が標準仕様としている『カルクウォール』は、スイスでつくられた100%天然素材の漆喰。
内装材として使用すれば、過度な湿気を吸収して蒸し暑さを緩和してくれます。
さらに、『カルクウォール』の赤外線反射率は91%と遮熱性も高く、外壁に使用することで太陽から放射される熱(赤外線)をはね返し、室内の温度上昇を防ぎます。
スイスやドイツには四季があり、雨が多く、雪が降るという点でも、北陸に近い滋賀の気候とよく似ています。
そう考えると、この辺りでもパッシブデザインや自然素材を取り入れた家づくりが、もっと積極的に行われてもいいような気がしませんか?