明日、11月22日は『いい夫婦の日』。
語呂のよさもあり、今ではすっかり世間に浸透していますが、この『いい夫婦の日』がどういう日なのか、ご存じですか?
1985年、政府は11月を『ゆとりの創造月間』として提唱し、ワークライフバランスの見直しを啓発しました。
この『ゆとりの創造月間』にちなんで、1988年に財団法人余暇開発センター(現在の、財団法人日本生産性本部)が、夫婦で余暇を楽しむゆとりあるライフスタイルを提案。
これをきっかけに、同年『いい夫婦の日』が制定されたそうです。
家は、夫婦が生活をともにする場所ですから、家事の分担、コミュニケーションなど、お互いが居心地よく過ごせる工夫が必要です。
たとえば、寝室。
一般的には夫婦同室ですが、なかには「寝室は別がいい」というご夫婦もいらっしゃいますよね。
家を建てるときには同室でも、年数が経つごとに別室を希望するご夫婦が増えていくともいいます。
以下は、働く30~45歳の女性100人を対象に、寝室が夫婦同室か別室かの割合を調べたデータです。
画像引用:Domani |【100人に聞いた】寝室が別々の夫婦はどのくらい?その理由やメリット・デメリットを紹介
別室にする理由は、就寝・起床時間の違いや、いびきの問題など。
ただし、寝室が別だと会話が減り、夫婦間のコミュニケーションが希薄になるという意見もあります。
逆にいうと、夫婦が同じ部屋で寝ることはコミュニケーションがとりやすい反面、相手の生活サイクルを乱さないように気をつかう必要が出てきます。
夫婦同室か、別室か。ご家庭の生活スタイルに合わせて選択し、お互いに配慮した暮らしができるといいですね。
また、コロナ禍でリモートワークが普及したことから、独立したワークスペース(いわゆる書斎)のある家が増えたという話も聞きます。
「家での時間を快適に過ごす」という意味では、それもひとつの選択ですが、コロナも明けた今、慌てて個室をつくる前に、「本当に個室が必要なのか」を考えてみてください。
実際、私も自宅に独立したワークスペースをつくりましたが、結局はダイニングへパソコンを持ち出して、家族の顔を見て、家族と会話をしながら、テーブルで作業をすることがほとんどです。
部屋にこもる必然性がないのであれば、ワークスペースのあり方自体を見直してみるというのも、ありかもしれません。
建築費が高騰している今、何を残し、何を削るかという選択が、これまで以上に重要になっています。
夫婦別の寝室も、ワークスペースも。「どうしても、それが必要か?」という視点を持って、考えてみましょう。
ちなみに、11月22日は『大工さんの日』でもあるそうです。
11月は国の技能尊重月間であり、22日は大工の神様・規矩術(きくじゅつ)の神様といわれる聖徳太子の命日にあたることなどから、日本建築大工技能士会によって定められました。
明日は私たちも、いつも以上に気を引き締めて仕事にあたりたいと思います。