例年、スコップを手に自家用車の前に立つと、暖かい春がつくづく待ち遠しくなりますね。
前日や夜中に雪が降った日の朝は、いつもより30分早く起きて、雪かきをしてから出勤する。
長浜ではよく見られる冬の光景ですが、その労力を少しでも減らすため、積雪の多い地域では多くの家が道路に面してカーポートを設置しています。
カーポートは、母屋の建築とは別の工事として計画するのが一般的です。
家が建ってから、外構工事の一環として設置する。
もしくは、最初は「なくても大丈夫」と思っていたけれど、家を建てて何年かしてから「やっぱり必要かな」と思い直して設置する。
いずれにしても、あらかじめ「カーポートを設置する可能性がある」ことだけは頭に入れておかないと、うっかり見落としてしまうのが『日照』の問題です。
カーポートにもいろいろありますが、長浜のような雪の積もる地域では雪かきの頻度を減らすため、ポリカーボネート製のものよりも強度の高い、スチール製の折板カーポートを建てることが多いです。
南向きの敷地の場合、日差しが入りやすいよう道路に面してLDKを配置した家が多いと思いますが、もしリビングの掃き出し窓の前に、このようなスチール製のカーポートを設置したらどうなるでしょうか?
昼間でも採光のとれない、薄暗いリビングになってしまいますよね。
透過性のあるポリカーボネートの屋根であっても、残念ながら100%の光は通しません。
だから、家を建てるときには、最初からカーポートの設置も想定したうえで、建物と外構を同時に計画していかなければならないのです。
デザインや機能性を重視するのであれば、ガレージハウスという手もありますね。
ご予算との兼ね合いもありますが、ビルトインガレージはやっぱりいいものです。