つかした建築は、自然素材にこだわった家づくりをしています。
「リビングなど人目につく場所だけ自然素材で、廊下や個室はすべて新建材」という家も少なくないなか、当社の家はすべて自然素材でできています。
そんな自然素材のひとつである『無垢フローリング』。
1本の丸太から切り出して成形された、混じりけのない無垢の床は、家族の心と体をやさしく癒してくれる、とてもあたたかな存在です。
そんな無垢のやさしさ、あたたかみはどこから生まれてくるのでしょうか。
木は、地面から吸い上げた水を枝葉のすみずみまで届けることで、大きく成長していきます。
この木を伐採し、乾燥させると、水の通り道だった気孔は空気をたっぷりと含む空気層へと役割を変えます。
この空気層がときに断熱層となり、ときに湿気を吸ったり吐いたり呼吸をして、調湿効果を生み出します。
つまり、この空気層こそが無垢のあたたかさの秘密なのです。
そんな機能性豊かな無垢の床ですが、最大の魅力はやはり肌触りのよさではないでしょうか。
多孔質な無垢材は、素肌で直接触れてもひやっとした冷たさを感じることがなく、しっとりとしたやわらかさが足元を包みます。
真冬になるとさすがの無垢でも冷たさを感じることはありますが、部屋の暖房を入れると一転、無数の空気層が暖まった空気を中へ取り込んで、床表面をじわじわと暖めます。
しかも、暖房を消したあとまで暖かさが持続するので、カーペットいらず。
無垢の床はやわらかいので、傷がつきやすいのがデメリットといわれることもありますが、お子さんが遊んでいるときにできた傷、家具を動かしたときにできた傷など、その1つひとつに家族と過ごした日々の記憶が刻まれていると考えると、その傷さえもいとおしく感じませんか?
(といっても、無垢の傷は簡単に補修できますから、気になる方はご相談ください)
年数とともにアメ色に変化し、ツヤをまとい、深みを増してゆく無垢の床。
家が築年数とともに古くなることを“経年劣化”などといいますが、自然素材の家は年数を重ねるほどに味わいを増す“経年美化”の家。
無垢とともに暮らし、成長する日々を、ぜひご家族で堪能してみてください。