新年おめでとうございます。
新型コロナウイルスが5類に移行して以降、初めての年明けを迎えました。
今回は、私たちの新たな取り組みをご紹介したいと思います。
昨年11月、【釿始-CHOUNA HAJIME-】という建築関係者向けのコミュニティを発足いたしました。
釿始(ちょうなはじめ)。
聞きなれない言葉だと思いますが、『釿』というのは大工が使う伝統工具のこと。
『釿始』は、地鎮祭の後に大工が行う起工式のことで、工事の安全、お施主さまご家族や関係者の幸福を祈る、昔からある建築儀礼のひとつです。
かつては番匠(ばんじょう)と呼ばれた大工が、仕事始めに1年間の工事の安全を祈願する儀式として行われていました。
そんな歴史ある『釿始(ちょうなはじめ)』という言葉を冠したこのコミュニティは、地域の工務店が学びの輪を広げるために立ち上げたもので、工務店や設計事務所、職人さん、学生さんなど、建築に関わる方であれば、誰でも参加可能。
(1)交流の場であること
[人・知識・現場の交流から建築を考える]
(2)教えるではなく「伝え合う」
講義やセミナーではなく「発表で学び合う」
(3)次世代につながる取り組み
[学生や業界の若手との交流や、地域や環境との繋がりを考える]
この3つをコンセプトに、今後活動していく予定です。
関西・中四国・東海地方をおもな対象エリアとし、僭越ながら、私、墳下壮司が初代校長に。副校長にはSunnyday工務店(大阪府泉北郡)の高木代表と、 KEN建築工房(大阪府富田林市)の田中代表が就任いたしました。
ただし、校長、副校長はあくまでも形式的な肩書きであり、次世代を担う若手からベテランまで、それぞれの立場や職種に関係なく交流を深め、知識やつながりを深めていくことが大切だと考えています。
端的にいえば「小さい工務店、みんなで頑張ろうぜ!」という会であり、最大の目的は、この【釿始-CHOUNA HAJIME-】の活動によって、地域の工務店の知識や技術を底上げしていくこと。
もちろん、ここでの学びや交流で得たものは、つかした建築の家づくりにもよい影響を与えてくれるものと考えています。
今後のつかした建築の成長に、どうぞご期待ください!