1月20日は、今年の大寒にあたる日です。
大寒から節分を迎えるまでのこの時期はもっとも寒さがつのると言われており、長浜市でもこの時期に凍てつくような寒さが多く記録されています。
こう寒くなると気になるのは電気代ですが、この冬も引き続き『燃料費調整制度』による電気代の値引きが行われることになり、ホッと胸を撫で下ろしている人も多いでしょう。
エアコンの暖房設定は電気代が高いというイメージもあり、冬は電気ストーブをメインで使っているとか、こたつを置いているというご家庭もまだまだ多いかもしれません。
たしかに、外気温と設定温度の差が大きいほど、エアコンの消費電力は大きくなります。そのため、寒いときほど電気代が高くなりがちですが、それは断熱性の低い家の場合。
つかした建築で建てる超高気密高断熱の家なら、外気温の影響を受けることがほとんどないため、エアコンの消費電力を最小限に抑えることができます。
おそらく、電気ストーブではなく、石油ストーブやファンヒーターを使用しているという人も多いですよね。
給油や換気の手間はかかりますが、ただ暖かいというだけでなく、石油ストーブの無骨でレトロなデザインや炎の揺れる様子には、やはり人の心を惹きつけるものがあります。
石油やガスを燃焼させる暖房器具からは水蒸気が出るため、「石油ストーブやファンヒーターを使うと結露する」と言われることもありますが、冬は空気が乾燥するため、多少であれば問題ないでしょう。
ただし、加湿器を併用したり、ストーブの上で長時間お湯を沸かし続けたりするのは、水蒸気過多で結露を誘発する可能性があるので注意してください。
ストーブが好きで、冬の楽しみとして使うのであれば、その特性を知ったうえで使っていただいてもよいかと思います。
足もとの冷えを気にされる方などは「床暖房がほしい」と思われるかもしれません。
しかし、つかした建築で床暖房を施工することは、ほとんどありません。
無垢フローリングだから床暖房を使えない、というわけではありません。床暖房の上に使える無垢フローリングもあります。
ただ、無垢の床には蓄熱効果があるため合板フローリングほど足もとが冷えないことを説明すると、皆さん「じゃあ、いいかな」と納得されます。
暖房器具もさまざまで、流行り廃りもあるなか、エアコンが何十年とその存在意義を失わずにいるのは、やはり「夏冬兼用で場所を取らない」「出したりしまったりという手間がない」という利便性や、火を使わないので危なくないという点、メンテナンス性の高さなど、多くの利点があるからです。
昔の常識では「エアコンは電気代が高い」と考えられてきましたが、高気密高断熱の家ならその心配もありません。
これからの時代、あれこれいろいろな暖房器具に手を出すよりも“エアコン一台で過ごせる家をつくる”ということにシフトチェンジした方が、すっきりと機能的に冬を越せそうですね。