アトピーなどのアレルギー性皮膚炎でお悩みの方。
夏は体内に熱がこもるのでかゆみが出やすくなるうえ、汗や皮脂による汚れが刺激となって、症状が悪化しやすくなります。
アレルゲンの排除はもちろん大切ですが、そのほか盲点となりやすいのが『紫外線』。
紫外線が刺激となってアトピー性皮膚炎が悪化することもありますし、ときには紫外線アレルギー(光線過敏症)を発症することも。
紫外線が肌に当たると、老化の原因となる活性酸素が発生します。
この活性酸素が皮脂を酸化させ、皮膚のバリア機能が低下することで、アレルギー症状を引き起こすことがあります。皮膚の弱い方にとっては、本当に大変な季節ですね。
外出時には日傘を差したり、日焼け止めを塗ったりして対策している方も多いと思いますが、紫外線は窓ガラスを通して室内にも入ってきます。
年々強くなる紫外線から身を守るには、家を建てるときからの対策が必要になってきます。
まず、取り入れたいのがパッシブデザイン。軒や庇を設けて、高い位置から降り注ぐ夏の日差しを遮ります。
軒や庇で日差しを遮ることが難しい窓面には、遮熱タイプのガラスを入れます。
窓ガラス自体が紫外線をカットしてくれるので、遮光カーテンやロールスクリーンを閉め切った薄暗い部屋で過ごすこともなくなります。
夏のアレルギー対策といえば、ダニ対策も必須ですね。
ダニはアトピー性皮膚炎だけでなく、鼻炎や喘息の症状を誘発することもあります。
きちんと換気をして、こまめな掃除で清潔な住環境を維持するよう心がけてください。ダニの温床となりやすい寝具は週に一度は天日に干して、ふとんクリーナーでダニの死がいや糞を吸引しておくとよいそうですよ。
夏のアレルギー症状を緩和するためには、住まいからアレルギー対策を!